| 鬱あれこれ 医師と薬編2 |
2008-07-15 17:10:25 |
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前の続きです。
こうして主治医のないまま、私の療養生活が始まりました。
ただ気のあうカウンセラーには出会っており、
彼女が紹介してくれたのが現在の主治医です。
この医師とも、薬をどうするかは初診時の大問題でした。
私は「もうSSRIは飲まない」と断固主張しました。
「SSRIには依存性があり、やめるのが難しいと聞きました」
すると、医師は「それは少し違います」と言って話し始めました。
「薬が必要ならば、飲むべきです。
薬で気分を持ち上げ、エネルギーを養って、
状況や生活を変えていく力にするのです。
「典型的な例は、うまくいっていない結婚生活です。
そういうものは、我慢で解決できるものじゃないですから、
我慢しようとすると鬱になることがあります。
夫婦で話し合ったり、必要なら別居したりして、
問題を解決しなくてはならないんですが、
それは、とてもエネルギーの要ることです。
鬱の状態だとそれができないから、だから薬が要るのです。
でも、薬で気分が良くなったからといって、
問題をそのままにしていると、薬はやめられません」
はあ〜、何てわかりやすい説明なんだ。
同じ質問をした時、2番目の医師は怒ったように言いました。
「やめられない人は、まだ病気だから薬が要るんですよ」
「では、いつ、どうしたら治るんですか?」という、私の素朴な疑問は
彼女の剣幕の前では、口にすることができませんでした。
この説明をしてくれた医師の指導なら、SSRIでもいいかな、と思い始めた時、
彼のほうから言ってくれたことが、
「でも、薬の選択に一番大切なのはあなたの意志です。
あなたが今のハーブがいいなら、それにしましょう。
ただ、私がそれを知らないのがちょっと困るのですが…。
殆どのハーブの薬は、医学的には効果が証明されていません。
だから薬と認められていないし、医師は処方できません。
もちろん、証明されていないから効かないというわけではなくて。
証明されているのは、セントジョーンズワートぐらいかな。
でも、いいです。今のが効いているなら、それでいきましょう」
「あのう…、私、セントジョーンズワートならいいですけど…」
という、美しい両者歩み寄りの結果、
私の薬はセントジョーンズワートというハーブに決まりました。
決まるまでの話し合い1時間。
プラス、医師はあらかじめ、カウンセラーの書いた3時間分の
私のカウンセリングと検査の記録を読んでおいてくれました。
この薬がベストの選択であったのかどうか、私にはよくわかりません。
セントジョーンズワートは多分、どちらかといえばマイルドですので、
もっとよく効く薬はあったかもしれないし、
同じ薬が他の人にとってもいいのかどうかも、もちろんわかりません。
それに、この医師の説明も、全面的に納得がいくかというと、疑問も残ります。
けれども、少なくとも、薬とのスタンスの取り方は健全だと思いました。
もしこのながーい会話を医師としていなかったら、
医師も薬も、私は信頼できませんでした。
さらに、もっと強い抗鬱剤を飲んで急いで仕事に戻り、
そのあと、もっとひどい鬱に悩む、という悪循環に
はまっていた可能性もあります。
さらに、この医師との会話は、「『治る』とはどういうことか」を考えるための、
大きなきっかけを私にくれました。
また機会があれば、そんなことも日記に書くかもしれません。
鬱じゃない方、どうぞスルーされてくださいね…。
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