| 365日目の景色 |
2008-08-06 15:46:27 |
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あと6時間あまり・・・。
「くす玉」は僕のところにもやってくるんでしょうか。(笑)
でも、そのくす玉は僕一人の力で得たものではなく、森の皆と一緒に勝ち取った物だと思っています。
どれだけ皆さんに助けられたか、涙無くしては語れません。先週から何人もの方に、あと10日、あと1週間だねと早々にお祝いメッセを貰い、胸が熱くなりました。自分以上に待ち遠しく思ってくれている人がいると知り、驚くと共に感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。
今日は、これから禁煙を始める方、将に今苦しんでいる方の少しでも参考になればと思い、365日目を迎えた今、禁煙に対して思うことを書いてみたいと思います。長くなりますが、お許しください。
まず、実際の禁煙者や森の住民を一年見てきて、禁煙者が三つのグループに分かれる気がしてきました。
#1 禁煙セラピーだけで卒煙
謳い文句の通り、禁セラ読むだけで卒煙できる人が確かにいるようです。
本書では否定されていますが、繰り返し使われる文言には、ある種の催眠、暗示効果
があるのではないかと想像します。
#2 一回目の挑戦で順調に卒煙
スタート時点では辛そうな場合も多いですが、過去に失敗経験があっても森に来てか
らは順調に卒煙していく。
ニコチンからの離脱期間と言われた三週間前後に喫煙夢を見るケースが多い。
#3 鬱症状に悩んだり、何度かの挫折を経て卒煙
人数比は最も多いと思われます。程度は個人差が大きく、さらに細分化されそうです
が、なかなか楽にならなかったり、鬱症状を訴えて挫折を繰り返す場合もあります。
理由はわかりませんが、最初の三ヶ月くらいまでに鬱で悩むのは女性が多く、男性の
場合は、はっきりした自覚が無かったり、半年付近から弱く長く続く鬱に陥るケース
が多いように感じます。僕もこのグループに属すと思われ、不安定な状態が開始後200
日くらいから100日ほど続きました。
禁煙の森は、#3の人々にとって大きな心の支えになっており、「禁煙は一人では難行だが、励まし合う仲間の存在が成功に導く」ことを証明しているようです。将にネット社会の恩恵の最たるものの一つと言っても過言ではないでしょう。しかし、そうは言っても、仲間からの支えや精神論だけで必ずしも成功するとは限らず、程度の差こそあれ、禁煙鬱と呼ばれる障壁と戦わなければならないことが多いようです。
簡易的な説明では、鬱病は脳内神経伝達物質セロトニンの不足で発症すると言われます。
一方、ニコチンはセロトニンの代替物質として脳内で挙動するため、ニコチンを長期間継続摂取するとセロトニンの自己分泌力が低下してしまいます。その状態で禁煙すると、脳内ニコチン濃度が低下するために、実質的にセロトニン不足状態に陥って鬱症状を呈するというのが禁煙鬱のメカニズムと言われます。禁煙鬱は鬱病と同様の結果をもたらしますから侮れません。
僕はこれまで、あまりに辛そうな人を見かねて、
「よく頑張った。誰もがすごいと思ってる。これだけ頑張ったんだから一旦楽になって、また機会を見て立て直せばいい」
と「禁煙中断」を助言してきました。しかし、ひょっとすると素人判断による無責任な発言であった可能性もあることに気付きました。
禁煙 ⇔ 喫煙を繰り返すと、喫煙時には以前より本数が増え、禁煙時には鬱が悪化してしまう、所謂禁煙リバウンドを起こす場合があると言われます。禁煙中の脳は、しばらくサボっていたセロトニン自力分泌のリハビリ中なわけですが、ここでニコチン供給が再開されると「やっぱりセロトニンは不要なのか」とリハビリを中断します。この繰り返しが脳を疲弊させることは容易に想像できます。やがてセロトニン自力分泌が困難になり、最後には重度の鬱に発展しかねません。このように、リバウンドや禁煙鬱を甘く見てはいけない気がします。
従って、禁煙を始めるに当たっては、あらかじめ禁煙鬱に陥った場合の対応を考えておき、実際に鬱の症状を呈したら、迷わず心療内科などの専門医を訪れるべきだと思います。鬱は身体と心を蝕みますが、安易な喫煙再開はリバウンドを誘発し、重度の鬱を呼び込む危険があるわけですから、続かないと思ったら、挫折を繰り返す前に医師の指導を仰ぐべきと思います。パッチやガムなどの補助剤も薬局で買えるようになったとは言え、医師の処方無き安易なニコチン補給は同様の理由であまり賛成しません。もし許される環境にあるなら、初めから医師の指導の下で禁煙を開始した方が、結果的に近道になるとも思います。
・・・つづく
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