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300日を迎え、僕も漸く板に付いてきた気がする一方で、当座の目標の「一年」を思うと既に第四角を回っていることにも気付かされる。スタート地点に立った時は、300日地点なんて影すらも見えなかったのに、不思議なことに、ここからはスタート地点が鮮明だ
「煙草奴隷カードtaspo」の導入を知ったことを契機に、俄かに十数年振りの禁煙を思い立ったのは昨年のある夏の日の夕刻だった。その瞬間から僕の闘いが始まったのだろう
こんなカード作ったら生涯煙草を吸わされ続ける・・・
すぐさま以前から気になっていた「禁煙セラピー」を取り寄せ、続けざまに三度反読した。しかし期待の効果は得られず、半信半疑のまま最後の一本を捻り消すとほぼ同時に禁煙の森に登録、その日は早めに就寝した。床に就いて目を閉じると徐に、それまで封印してきた15年前の失敗の記憶が蘇り、自信は大きく揺らいだ
やはり三日と持たないだろう・・・
心の底でそう感じながら目を閉じる
一方で後悔の念すら滲んできた
二度と吸えないのか・・
寂寥感に抱かれて中々寝付けず、若き日の生意気な笑顔から始めて、過去の喫煙場面が次々と脳裏を駆け巡った。煙草なしでは成立しなかったはずの名シーンが走馬灯のように浮かんでは消えていく・・・胸が騒いだ
やがて朝を迎え、気持ちを新たに「せめて24時間!男の子!」と心に言い聞かせての出勤。しかし昼までの三時間は、どこまでも続く回廊を延々と歩かされているかのように感じた
だめだめ・・
ぜんぜんだめ!
午後になって、魂の叫びの如く込み上げてくる喫煙衝動に耐え切れず、終に挫折を覚悟した瞬間、日記を書くことに思い至った。仕事中であることを忘れて書き始めたのはいいが、再び15年前の事件を思い出し、悪いイメージばかりが頭を過ぎり、ネガティブな気持ちに拍車が掛かった。しかし、すぐに会議が控えていたことが幸いした
会議から戻って、いよいよ「最後の瞬間」が近づいていると悟った時、日記にコメントが付いていることに気が付いた
なんて暖かいんだ・・・
恥ずかしかった
奴隷カードに怒り、「即断即決!」なんて半ば悦に入りながらセラピーを読み、森に登録、覚悟を決めて禁煙を始めたにも拘らず、こんなに簡単に諦めようとしていた自分の、あまりのかっこ悪さにはにかみながらお礼を書いた。すると少し楽になった
おねむさんに免じて24時間だけは・・・
そう誓って帰宅したのに、あと2時間くらいのところで再び限界を感じて森に駆け込んだ。すると、驚いたことに新たなコメントが付いていた。お礼を書いているとまた落ち着いてきた。夕方と同じだった
何とか24時間を達成した頃、また波が来ていた。するとまたまたコメントが入った。お礼を書いている間にさらにコメントがやってくる。
一日の終わりの一番良い時間だというのに、この瞬間に
どこの誰かも知らないはずの僕を応援してくれている人がいる
そう思ったら頑張れる気がしてきた。その日も早めに床に就いた
翌朝は妙に目覚めが良かった
出勤して森を訪れると、いくつものコメントが出迎えてくれた
皆僕を応援し、そして褒めてくれている
単なる禁煙を越えた、言い知れぬ感動に言葉が思い当たらず、泣けてきた・・・
それから暫くの間、僕は森の住民に甘えまくった
挫折しそうになっては森で叫んだ
次々といろんな人が声を掛けてくれた。手を差し延べてくれた。その都度僕は救われた
甘え過ぎのはずの僕に誰一人苦言を呈するでもなく、空けて通してくれた。それどころか、相変わらず褒め、エールを送り続けてくれた
気が付いた時には、コメントへのお礼だけでなく、他の住民を励ます自分がいた。他者に偉そうなことを言ってる自分が挫折するわけにはいかないという気持ちが芽生えた。挫折しそうになると、自分が応援してきた人々のまだ見ぬ顔が浮かんだ。他者を応援することは、己の挫折を防ぐということを知った
こうして、森の住民に今日まで何度ピンチを救って貰ったろうか
そして僕は今晩、300日に到達する
皆さん、本当にありがとう
皆さんの応援がなかったら、僕はとうに挫折していたでしょう
微塵の自信もなかった僕が、どのようにして軌道に乗ったかを、これから禁煙を始める方、始めたけれど苦しんでいる方々の少しでも参考になればと思って記してみました
幾つかのラッキーや偶然もありましたが、禁煙の森という素晴らしいサイトを上手に活用することで、僕のような意思薄弱で、煙草への依存の高かった人間でも、300日も吸わない日々を積み重ねることができたのだと思います
僕にできるのだから、きっと誰にもできる
身も心も煙から開放される日が来ると信じて、これからも一緒に頑張りましょう
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