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僕は社会人になってから今日に至るまでに、仲の良かった三人の同僚を癌で亡くしました。
そのうち一人は一卵性双生児の片割れ。同じDNAを持ち、生物学的には同一生命体であるはずの兄は、弟の死から10年以上経過した今も元気です。彼等の生活習慣上の大きな違いは喫煙だけでした。
また一人は日記に記したように、僕よりも若い後輩で、昨年秋のことでしたのでご記憶の方もいらっしゃると思います。思い出すと今でも胸が潰れる思いです。悔しくて悔しくて堪りません。
三人とも40歳前後という若い喫煙者で、いずれも「毎年強制的に受ける」集団健診で胃癌が見つかり、即入院・手術、しかし半年後には二度と会うことのできない世界の人となってしまうという共通の悲しい経緯を辿りました。僕自身はこれらの事実や、自分自身の考え方や経験から、毎年の定期的な胃部検査を拒否してきているので、過去も未来も定期健診で胃癌が見つかることはないのですが、彼等同様に突然癌でこの世から消滅することは覚悟の上で喫煙を続けておりました。喫煙者の多くがそうであるように、煙草に友人を殺されても、自らが煙草を止めようとは思いもしませんでした。
そんな僕が禁煙を始めるきっかけとなったのは、奴隷宣誓カード、ダメ人間カードなどと勝手に呼称(日記ログ参照)している成人認証カードの導入でした。何が哀しくて、奴隷番号が記され、顔写真まで貼られた、生涯煙奴隷を誓う様なカードを持ち歩かねばならないのだと不快感を覚えたことが発端となって禁煙セラピーを立て続けに三回読み、森に飛び込みました。それでも、初日の日記に書いたような過去の惨めな記憶も手伝って、プロフィールに書いたとおり、せいぜい三日が関の山だろうというのが正直なところでした。
そして今・・・あれから半年が経過しようとしています。
実は、このところ俄かに辛い日々が続き、毎日森を駆け回っています。にも拘らず日記を記す回数が減ったのは、日記の保存期間がが60日分だからです。嬉しいことに、もっと日記を・・・とメッセージを頂くこともあるのですが、僕には自身の初期の頃の日記がとても大切な記憶と記録となっており、消失するのは困るのです。今のように苦しい時に読み返すことで当時を思い出し、現在との違いを認識し、気持ちを新たにできるからです。今の辛さなど、当時の辛さに到底比肩することはありません。
この半年を振り返ると、様々なことがあり、いろいろな意味で密度の高い時間の流れを感じます。
日記に記してきたように、運転中に一瞬の睡魔に落ちて事故を起こしたり、禁煙が馬鹿馬鹿しく思えて森の人々に甘えて支えて貰ったり、逆に挫折しそうな先輩や同期を必死で励ましたり、あるいは支えきれずに自分の非力さを呪ったり、予期せぬ訃報に声も出ず、トイレで独り嗚咽したり・・・。
それでも僕はタバコを吸わない日々を重ねました。
森があるから。
どんな僕でも受け入れてくれる場所があるから。
仲間が居てくれるから。
僕の頑張りを心から喜んでくれる人がいるから。
自分はなかなか前進できなくても、それでも僕を支えようとしてくれる仲間がいるから。
一緒に喜び、そして涙してくれる仲間がいるから。
一人では登って来られなかった、ここまで・・・。
本来なら、コメントやメッセージで勇気付けてくれた住人の皆さん一人一人にお礼を言って巡りたい気持ちで一杯ですが、この場を借りてお礼の言葉を記したいと思います。
半年間、本当にありがとうございました。
そして、これからも宜しくお願いします。
僕は今、一年目指して折り返します。
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